アートアンドシロップ | 『張 宏彥《半醒》』展のご案内
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『張 宏彥《半醒》』展のご案内

「Art and Syrup」では、2025年12月9日〜2026年2月5日に
黄金町アーティスト・イン・レジデンスに参加している台湾のアーティスト、
張 宏彥(チャン・ホンイェン)さんによる『張 宏彥《半醒(はんせい)》』展を開催します。
 

 
真夜中にふと目が覚めるその瞬間は、とても魅力的だ。
自分が誰なのか、世界が何なのかを、急いで知ろうとはしない。
それは、事物とわずかに溶け合いながらも、どこか距離を保っているような、
やさしい時間である。
 
夢と覚醒の間の、あの曖昧でゆっくりとした時間を感じたことがあるだろうか。
意識はまだ完全には目覚めず、世界のかたちは定まらない。
光と音が重なりあい、境界は消えてゆく。
そのとき、色は目の前に現れようとするが、同時にまだ「色とは何か」が分からない。
 
狭小な空間に展示される作品は、「感覚」への探求を起点とし、
人が「半醒」の状態にあるときの、〈見る〉という行為に焦点を当て、
知覚のもっとも脆く、しかし確かな瞬間をとらえようとする。
ここでの〈見る〉は、「理解」ではなく、感じ受け止める「感受」そのものである。
やわらかな色の層と、わずかに遅れる光の動きによって構成された画面には、
形が現れては消えていく——
それは意識が目覚める直前、夢がほどけていく時間のようでもある。
 
ー張 宏彥
 

 
本展では、張さんが日本での滞在中に観察した風景からインスピレーションを受け、
光と形を抽象的に表現したアクリル画を展示・販売します。
何かと慌ただしい冬のこの時期、小さな空間に飾られた張さんの絵画と、
あたたかなドリンクやスイーツと共に、ゆっくりと進む静けさがただよう「半醒」の時を、
しばしお楽しみいただければ幸いです。
 
●張 宏彥(チャン・ホンイェン/Chang Hung-Yen)プロフィール
1999年台湾生まれ。2023年清華大学芸術学部および学際哲学プログラム卒業。
アクリル画で、抽象的でありながら認識しやすいイメージで風景を描き、鑑賞者の直感的な知覚と現実の体験との関係を探求する。
主な個展に「right back」Artnutri Gallery(台湾/台中市,2025)、「Pure Matter」WAN GALLERY(台湾/新竹市,2024)など。
また「Taiwanese Artbook Lab」Nunu Fine Art(USA/ニューヨーク,2024)などのグループ展にも参加している。
 
※展覧会にご来店の際は、1ドリンク以上のオーダーをお願いします。
※展覧会のお休みは、「Art and Syrup」の休業日に準じます。
 
 
張宏彥《半醒》展覽
 
Art and Syrup將於2025年12月9日至2026年2月5日舉辦
正在參加黃金町藝術家駐村計畫的臺灣藝術家『張 宏彥《半醒》』展。
 

 
在午夜初醒的時刻特別迷人,你不急著知道自己是誰、世界是誰。
那是一種與事物短暫融合或共存、卻又保持距離的溫柔時間。
是否也曾在夢與清醒之間,體驗過那段模糊而緩慢的時間。
意識似乎被暫停而尚未完全甦醒,事物的形狀還未被定義。
光線和聲音彼此交疊沒有界線。
那樣的時刻像色彩初現於眼前,但與此同時我們連「色彩」都尚未清楚知道。
 
展出於這狹小空間的作品,以對「感覺」的探求為起點,
聚焦於人在「半醒」狀態下的「觀看」行為,
試圖捕捉那感知脆弱卻真實的瞬間。
 
此處的「觀看」,不是理解,而是直接的感受與接納「感受」本身。
柔和的色層與些微延遲的光線構成畫面,
形象在其中浮現又消逝——
彷彿意識將醒未醒、夢境正要鬆散開來的那一刻。
 

 
本展將展出並販售張宏彥於日本駐村期間,
從所觀察的風景中汲取靈感創作的壓克力畫作。
在這個總是忙碌的冬季,
邀請您於這小小的空間中,
伴隨張宏彥的作品、溫暖的飲品與甜點,
一同度過那緩慢流動、瀰漫靜謐的「半醒」時光。